せっかく購入したマクラメ用の石でペンダントを作成してみたら、石囲みの編み方はできているはずなのに、簡単に外れてしまった。そんな経験はありませんか?マクラメ編みが上達してくると、変形したタンブルや、石の原石など、どんな形でも編めるようになってくるのですが、ここではマクラメ初心者が編みやすい石の形状について解説していきます。

石の探し方
石の販売即売会で実際編みやすそうなものを手にとって選ぶのが一番良いのですが、インターネット上のショップでもマクラメ用の石は手に入ります。まず探す場合はカボション、もしくはルースと検索して見ましょう。
ルースとは?
ルースとはペンダントなどに加工する前の石だけの状態のものの名称です。様々な石の加工技術(カット)が施されたものがあります。

カボションとは?
石を削って加工する際のカット方法で、横から見ると断面図が丁度山のような形をしています。


マクラメ初心者で初めに挑戦するのに編みやすそうなものはこのタイプのカボションとルースになります。購入する際にはカボションやルースの側面から形をチェックできると良いかと思います。
枠編みタイプ別オススメのカボション・ルースタイプ
カボションやルースの形状によって石囲みするフレームの編みパターンを変えるという方法があります。それは石の美しい表面をできるだけ大きく見せたり、編み目というよりは石の魅力を最大限にアピールしたい時に、あえて枠は目立たせず、シンプルに石を固定してあげたり、また、石の重さや厚み、大きさによってしっかりと石を固定するために選ばれます。ここでは私がよく使ってきた3種類のフレーム編みパターンをご紹介します。

また、編み目の魅力を生かしたい時は、この3パターンを初めに石囲みとして土台として編み込み後から装飾編みを施すこともできます。
石包みフレームパターン1・目詰め枠編みの場合


この編みは隙間なく石囲みのフレーム(枠)が編み込まれますので、中心のくぼみ部分に少量の接着剤なども塗布し、石が外れるのを防ぐことができます。また、枠幅が浅めなので石の表面を大きく見せることが可能、細い紐を使って小さなカボションなどを石囲みすることが可能です。ちょうど底面部分とサイドの溝部分が石に引っかかり、固定されます。
この編みパターンで選ぶべきルースの形状
横から見て角が左右対称平行な位置にあるもの。

ダブルターミネーション水晶をそのまま包み込んで製作したもの

平たいルースやカボション。

角があれば、平たくて小さなルースも可能

石包みフレームパターン2・2巻交差枠編み(ダブルノット・クロスフレーム)編み


この編み目は編み目にしっかりと溝ができるのでそこに薄い形状のカボションをはめ込むことができます。ちょうど底面部分とサイドの溝部分が石に引っかかり、固定されます。枠幅が浅めなので石の表面を大きく見せることが可能で、ほんの少量であれば接着剤を溝に塗布することができます。
この編みパターンで選ぶべきルースの形状
横から見て角が左右対称な位置にあるもの。
平たいルースやカボション。
平たくて小さなルースも可能
石包みフレームパターン3・始まりの印(タッチング・クロス)編みの場合



このフレーム編みは初めの段階で、幅を調節しておけば、しっかりとホールドすることができるので習得しておきたいおすすめの枠編みです。どんなカボションにも比較的安定して石を固定させることができ、厚みのあるルースや丸みの帯びたカボションも包み込み可能です。ただしその場合は以下の固定を施してあげる方が良いです。
この編みパターンで選ぶべきルースの形状

矢印の部分が枠の幅となります。もし石の販売即売会に実際に行く場合はあらかじめ製作しておいた枠編みを持参して、石がはまりそうか、安定性はあるか、購入前に試させてもらうのも手です。
厚みがある程度あるルースやカボション。

形状によっては原石も可能

平たい形状や丸みを帯びた形状でも可能。


初心者が選んではいけないカボション・ルースとは?
初心者が手を出さない方が良い石があります。
- とても小さなサイズのカボションやルース(小さすぎると編みにくくなります)
- とても大きなサイズのカボションやルース(大きすぎると途中で間違った時にやり直ししなければなりません。)
- 側面から見て形が歪んでいるもの。(左右対称平行でないもの)
- 正面から見て形が四角いものもしくは変形しているもの。(接着剤やホールド縫いの手間がかかります。)
- 厚みがありころっとしたタイプのカボションやルース(石がつるっと滑り固定しにくいです。)
- 正面から見て形がしずく型。(バチカン部分が大抵中心からずれてしまいます。)
とは言っても、石との出会いは運命ですから、魅力的なものに出会って一目惚れ買いしても大丈夫です。マクラメが上達してきたら挑戦すればいいだけの話です。練習していくうちに枠の幅の調節の仕方やバランス、石を留める時の強さなどがどんどん上手になっていきます。
編みやすい石の形 まとめ
大きさがある程度あり、(例えば外周が10cmほど)枠をはめ込む部分の石の厚み(カボショントップの厚みではありません)が0.5cm以下。カボションやルースの側面から見て左右対称にカットされているもの。

枠をはめ込む部分の石の厚みが0.5cm以下。
カボション・ルース販売。
いくつかルースを掲載しました。編み方のアドバイスも載せましたのでよかったらご覧下さいませ。(別のリンクに飛びます)