オラクルノットでは、自分のエネルギー状態を観察する方法として、オラクルノットカードの配置を読むというワークがあります。この目的は、自分のエネルギー状態を観察し、その状態から本来の自分のエネルギー状態に戻すことです。
具体的には、カードの配置を変えることによってエネルギーを調整していきます。もちろん自分の意識をどこに向けていくかがこのワークでは大切なポイントとなります。
ではそのエネルギーという見えない部分にワークしていく必要、根拠とは一体なんなのでしょうか?
(難しいことは苦手!という場合はここは飛ばして、ずっと下の方の記事、「オラクルノットカードを使ったリーディング」の前後よりお読みくださいね。
意識を向けたところへエネルギーは動く
二重スリット実験とは?

1961年にテュービンゲン大学のクラウス・イェンソンが複数の電子で行ったのがはじめの実験とされています。
それは光の粒子(電子)を発射し、2つの隙間のある板に通す実験をしました。
本来であれば2つの隙間を通過した光子がスクリーンに当たってその部分に2本のラインが現れるはずなのですが、実験の結果は違いました。

なんと縞模様のラインが現れたのです。

なぜ縦縞模様なのかについてはここでは省略しますが、このことは「波」が現れたことを証明しています。
これってどういうこと?
さらに、光の粒子がどちらの隙間を通過していったかを観察すべく、観測機を設置し観測しようとしました。

すると実験の結果は波を表す縞模様はなく、なんと粒子を表す2本のラインが現れた結果となりました。

このことから、ものを見る(観察する)という行為はその結果に影響を与えることができるということになります。人間が意識しない状態の場合は波の状態で人間が意識すると光の粒子になるのです。
波動が伝わっていくようにスクリーンに映しださえた縞模様(波の印)は全体にフワ〜と広がっているイメージがあります。それに比べて光子が映し出した2本のラインからは強さやターゲットに向かって進んだ足跡のような凝縮したイメージが感じられますね。
意識をするということが結果に影響を与えるのです。
さらに、アメリカ、ノエティック研究所のディーンレイディン博士が行なった二重スリット実験の応用
2重スリット実験と同じように、光の粒子を発射し2つの隙間(スリット)の片側だけに意識を向けます。(片側に、たくさん光の粒子が通過するように意識します。)

すると意図している間は波の状態に偏りが現れました。
意識が波に影響を与えたのです。
これってみなさんが光の粒子を操る魔法使いみたいだってことです。

意識することは、ある現象を生み出します。それもなんと、光の粒子の位置をコントロールしたように、自分自身で結果(現象)を作り出すことができるのです。
自分自身で現象を作り出す(夢の実現)
物質的な現象の場合
例えば、翼というモチーフを意識してマクラメ作品を製作しようとします。あなたは、紐を結んだり編み込んだりしてなんとか翼というモチーフになるように紐を操り余分な紐の部分をカットしたりしながらまとめあげます。そして完成した(結果)を見てこう思います。「翼のモチーフのマクラメ作品が出来た!」と!
これは物質的な現象を例に挙げたのですが、現実的な現象ではどうでしょう。
現実的な現象の場合
例えばあなたはインドに旅行に行くことが今、最もときめく夢だったとします。インドのガイドブックを買い、インドの音楽を聴きまくり、食事はレシピを見ながらインドカレー作りを楽しみます。洋服もなんだかインドっぽくなってきました。もう、毎日毎日がインドに行ってる気分になって楽しんで過ごしています。
この時点で、もうすでにあなたは2つのスリット(隙間)のインドの隙間を選択している状態です。意識はインドに集まっています。あとはその反映である通過して映し出された世界である(スクリーン)を見るだけです。
ここで重要なことがあります。マクラメでいう紐を結んだり編みこむ状態がここでは、インドの情報を仕入れたり、航空券を手配したり宿を探すという現実的な行動となるということです。
これが行えると空港を降り憧れのインドの地に立つことになるのです。
私はこの現実的な行動に当たる部分がちょうど2重スリットの隙間部分に当たるような気がしてなりません。
その人によって行動に移せるスピードなどの得意不得いがあるのは当然ですが、この通過をなんども練習していけばコツがわかって次はもっと簡単になります。
針の穴に糸を通す作業も、初めてやる時よりも2回3回目の方が簡単ですよね。
マクラメも完全な正解となる編み方を模索していたのではなかなか具現化まで辿りつけません。失敗しても良いので試行錯誤し、自分なりに突破しようとする意思がその隙間を通過しようと力になります。
そしてマクラメで言えば思い描いていたデザインを具現化する、もしくは旅行などの夢の実現で言えば行動によって現象を作るということにつながっていくるのではないでしょうか?
意識と現実化の例
今ではクラウドファンティング(投資を募ってみんなの応援でプロジェクトを実現させる)サービスがありますね。みんなの意識が現実化へと向かわせてくれています。
ヨガでは、呼吸や体の部位に意識を向かわせることによってエネルギーを整え、体を健康に保つことができます。
フェイスブックやツィッター、インスタグラムなどSNSでは自分の発信が他の人の目に触れ「意識される」ことによってなんだかパワーがみなぎってきたような気分になりますね。
植物も良い意識(メッセージ)を送った方が長生きするという実験データが出ています。
意識するという行為にはとてもパワーがあるのです。問題を解決するために意識を使うなど、問題自体にエネルギーを送るのではなく、ぜひ自分がエネルギーを注ぎたい方向に意識を向けましょう。
現実世界を形つくる仕組み
物質や現象は何からできているのでしょうか?そこには私たちの目では捉えられないエネルギーの世界があります。
2重スリット実験からもわかるように現象にはその前の段階があります。それが光の粒子であったり波というエネルギーの状態です。
このエネルギーの状態がスクリーンに反映されて物質もしくは現象となっているのです。
ではこのエネルギーを意識によって変化させることができたら現象が変わってくるということです。
オラクルノットカードを使ったエネルギーリーディング。
オラクルノットカードはエネルギーパターンをシンボル化したものです。このカードを使ってまず、あなたのエネルギー状態をリーディングして見ましょう。

では初めにこのように意識しましょう。
「これから自分のエネルギーを調整するためにエネルギーの観察をします。私にとって今、必要な情報を教えてください」
といったように必要な情報にアクセスすると意識してください。
そしてカードを切ってランダムに配置してみてください。

この段階で、今あなたは自分のエネルギーフィールドに意識を向け状態を観察しました。観察するということあなたの意識したことが反映された結果です。
それはあなたにとっての必要な情報が、カードを通じて映し出されたということになります。
オラクルノット・エネルギーヒーリング
次にこのエネルギーをあなたにとってさらによい状態へと調整するように意識を向けてください。
そしてここで2重スリットでいう隙間を通過する行動に当たることをしたいと思います。これはマクラメで言えば製作、夢の実現で言えば行動にあたるワークとなります。
まず、逆位置のカードを探します。なければ斜め逆でも良いです。これはあなたのエネルギーが本来の状態でないことを表していますので、本来の状態に戻してあげましょう。

具体的にはカードの配置を正位置に戻すだけです。もちろんこの時にあなたのエネルギーが調整されることに意識を向けてください。

いまいちその感じがつかめない場合はカードに付属のテキストブック「紐の魔術入門書」の説明と照らし合わせキーワードやメッセージから今の自分に必要な言葉を選び出し、その言葉を使ってエネルギーが調整されたと紙などに書き記しても良いでしょう。

(例) 考え方や物事の捉え方の柔軟性が本来の自分の状態に調整されました。
さらに進んだヒーリングを行いたい場合は、カードの配置のバランスを整えてあげると良いでしょう。これはあなたが心地よいと思うようにバランスをとってあげます。
これであなたのエネルギーはさらに微調整されました。これを毎日思い立った時に続けてやって見て現象もしくはご自身のエネルギーの変化を観察して見てください。
もしこれがご自身に合っているヒーリング方法ならば次のステップに進んでみましょう。
「エネルギーを調整する」の次は、「望む現象を起こしていく」
オラクルノットワークではこれらのカードを使って自分のエネルギーや夢の展開図をリーディングし、製作という工程を通じて物質に落とし込んでいく練習をします。
一つ一つのワークは一日から3日くらいでできるものですが、なんども様々なパターンでエネルギーを形にする練習をすることによって意図という自分の魔法の力を使い、スリット実験でいう隙間を通過する癖を身につけることができます。そして最終的な目標として、現実の世界でも現象(夢の実現)を起こしていく力を身につけていきます。

オラククノットクラスの一部内容です。ご興味がある方は覗いてみてくださいね。