せっかく時間をかけて製作したマクラメペンダントでも使っていくうちに紐が緩んで中の石がポロリと外れてしまった経験はありませんか?そんな残念なことにならないようにここでは枠から外れないための対策を解説いたします。
ポイント1 枠編みフレームの幅は充分あるか
それでは石(カボション)の形とフレーム編みの枠の厚みの関係を説明いたします。
実はこのような少しぷっくり丸みを帯びた形は初めて枠編みするのには少し難易度が高いです。

横から見るとこのような形をしています。○の部分(石留めロックポイント)には軸紐が配置されこの部分を後からきつく絞っって結び止め、石留めします。そうすることで石が外れにくなるというわけです。

なので矢印の部分、枠の厚みというのは軸紐がしっかりと外れない位置で結び留められるくらいの幅が必要です。Bの枠編み幅だと浅すぎて外れてしまう可能性が高いです。ちょうどカボションのカーブにかかるようなAのような幅が必要とされます。
ポイント2 さらに石留めホールド縫いで表面と裏面から抜けないようにホールドします。
枠編みを幅広く保ったら安全なのですが、それだとせっかくの石の表面面積が枠で隠れてしまって美しくはありません。そこでそ少し手間がかかってしまいますが石留めホールド縫いを施します。この良い点は細い紐でもホールド可能なので見た目がそんなに悪くならないという点です。
石が外れないための対策 石留めホールド縫いの仕方。
ワックスコードと針を用意してください。もし2本に裂けるようであれば裂いて細めの紐を使うのも見た目的に良いと思います。
1.枠の外側から内側に向かって紐を通した針で軸紐をすくいます。


2.このように紐の端を5ミリほど残し焼き留めし紐をフレームに接続します。

3.次に左に3ミリほどずらした所に外側から内側に向かって紐を通していきます。

4.紐を輪の中に通し引き締めます。

5.紐を絞るとこのような縫い目が出来上がります。

6.さらにこれを繰り返していきます。3ミリ左側の軸紐を外側から内側に針で拾います。

7.輪の中に紐を通して引き締ます。この要領で枠の一周を縫い留めていきます。

8.最後の処置 一周ぐるりと縫いはじめの焼き留めの位置まで戻ってきました。そしたら矢印の縫い目に紐をくぐらせます。

9.くぐらせた紐をさらに下の輪に通します。

10.紐を引き締め、最後に枠の外へ紐を通し焼き留めして完了です。

11.完成!裏面の石留めホールド縫いの処置が完了です。同じ要領で表面もやってください。


これだけしっかりと外れないように対策しおておけばここを土台として展開していく装飾編みや水晶玉などの球体も可能ですね。


厚みが薄く枠も薄い場合は接着剤による固定が可能ですのでこちらも合わせ読んでみてください。→マクラメ接着剤による枠の固定
中級者向けのペンダント練習用カボション・ルースを編み方のアドバイスとともにご用意しました。ご興味がある方はぜひご覧くださいね。