せっかく完成したマクラメペンダント。あまりにも気に入って触りすぎたせいか、枠が歪んで石がポロリ。そんな経験はありませんか?前回は枠編みによる石包みのホールド縫いという秘策をご紹介しました。今回はどうしても接着剤を使わなければならない場合の接着材の使い方についてご紹介いたします。
まず、石が抜けやすいパターンとして厚みが薄い石のカボション。それも外周が10センチ以上ある大きな石を5ミリの高さの枠で止めなければならない。そんな条件での接着材の使い方です。
この方法は石の表面積をなるべく見せたい場合(枠編みで隠したくない場合)におすすめです。
厚みのある石の場合はこちらの対策をごらんください。→石が外れないための対策ホールド縫い


1.準備するもの
- エポキシ接着剤
- つまようじ
- 接着剤を練るための紙かシート
- アルコールティッシュ
2.接着の仕方 下準備
それではまず枠編みをします。枠編みはあまり隙間がないもので目がきっちりと詰まるものであればなんでも大丈夫です。

1と2、3と4を結び石を留めます。

前方と後方の軸同士をきっちりと結び留めます。

ここで前面の軸同士を結び留めている部分を一度解いて石を取り出します。


3.接着剤の準備をします。

接着剤は硬化した際に無色透明なものが良いです。これを枠の溝の部分にほんの少量塗布します。

エポキシ接着剤は1液と2液を同等の分量混ぜ合わせ化学反応によって硬化する接着剤です。接着に時に匂いが出ますので換気しながら作業してください。

接着の準備が整いました。

4.接着
ほんのすこしだけつまようじの先に接着剤をつけます。ポタポタ水滴が落ちるようであればもう少し硬化するまで1.2分待ってから使用してみてください。

接着剤の塗布。
溝にほんの少しだけ塗布します。枠の反対側へ染み出すようでしたら接着剤の分量が多すぎがもしくは接着剤がやらかすぎです。調節しましょう。

外した石を再度はめ込みました。
5.乾燥させる。

しっかりと前面の軸紐同士を結び留めて枠と石を接着させます。

はみ出てしまった接着剤や石の表面ははアルコールティシュで拭き取ります。枠の部分ももし接着剤が見えるようでしたらしっかりと拭き取っておきましょう。
6.完成

この状態で1日ほどおき完全に固まったら、バチカン部分を製作したり、紐を枠に追加して装飾編みをしてください。
完全に外れないようにするにはここへさらにホールド縫いをしてあげるのがベストですがこのままでも大丈夫です。
こちらも参考にしてください
→マクラメペンダントの作り方3 紐を通す穴の製作方法(バチカンの作り方)
中級者向けのペンダント練習用カボション・ルースをご用意しました。ご興味がある方はご覧くださいね。