マクラメ紐の処理の仕方。熱処理、焼き止めってなに?

焼き留め(焼き止め)とは?

ワックスコード(蝋引き紐)を使ったマクラメでは最後の紐の処理の仕方に焼き留め(焼き止め)と呼ばれる工程があります。これはカットした紐がその部分からほつれないように熱によって紐を溶かし接着させる。(カットした部分を綺麗に形成する)時に使われる処理の仕方です。

ワックスコード 熱処理の様子
ワックスコード紐を溶かす

左手の写真が紐を溶かして溶けた部分がダマになった状態です。右手の写真は溶かしたダマの部分を押しつぶして焼き留めした状態です。

焼き留めの使われ方

紐の焼き留め処理をしたい部分、基本的には3ミリほど余分にカットしてその部分を燃やし溶けた紐をペタッと潰して形を整えます。そうすることによってほつれにくく、紐が緩まないので綺麗な仕上がりとなります。

焼き留めの仕方

紐のほつれを留める他、紐の長さが足りなくなった時に紐を追加したり、ビーズなどの装飾をピンポイントで入れたい場合などという裏技にも使えて便利です。

焼き留めの使われ方1 紐を追加する焼き留め

例えば下の写真のように紐を追加して5ミリほど燃やし焼きどめすると紐が枠に張り付き接着することができます。

焼きどめによる紐の追加
焼き留めする前の状態
焼き留めした様子
焼き留めして紐を追加した状態

焼き留めの使われ方2 紐の最終処理としての使われ方

下の画像のようにマクラメ製作途中でたくさんの紐が出てきます。完成した後、これらの紐をカットし焼き留めしスッキリと整えます。

焼き留めする前
焼き留めの工程

焼き留めの加工を行った後の完成した状態。周りの紐が綺麗に整いました。

焼き留めした後
焼き留めの仕方

焼き留めの工程

紐に火をつける→3ミリくらい燃えたら、息で炎を吹き消す→3秒以内にやらかくなった紐の部分を、ヘラなどでペタッと貼り付けて焼き留めする。

これは慣れですので初級から中級と、時間をかけながら少しずつ上手になってくる技術です。

この講座では製作しながらコツとポイントをお知らせしますね。初心者のうちはまだできななくても大丈夫です。こういうマクラメの工程があるとだけ覚えておいてください。

焼き留めの練習

それでは実際に焼き留めの練習をしてみようかと思います。以下に焼き留めのための練習を掲載しましたので基礎からしっかりと練習してみてください。

→マクラメ基礎 初心者のための焼き留め練習

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マクラメによる作品を長年製作してきました。開催したワークショップや作品の制作中に得た気づきなどをオラクルノット(Oracle knot)にまとめました。