マクラメ作品を見ていて本能的に見とれてしまう曲線や全体的なバランスというものがあります。またそれと逆に製作していて出来上がりのバランスが何か腑に落ちないと感じたりすることもあります。
美しく感じるデザインには秘密が隠されています。それは人間が美しいと感じる自然界の法則である黄金比というものがあるからなのです。

黄金比というのは1:1.618という比率を表します。例えばマクラメペンダントにこの比率を組み込むとしましょう。
黄金比で石の配置を調整する
全て黄金比にする必要はないと思いますが、一部分を黄金比で製作したり、最終的な石の配置の際に石の場所を微調整したりすることができます。
装飾編みb(短い):装飾編みa(長い) 1:1.618

3つの石を使いましたが、中心の石を左右に移動させることによって比率を調節することができます。
パーツの長さ a+b=9.7cm b=3.7cm a=6cm

というわけでこれで計算すると9.7÷6=1.616666….となり比較的近い値になりますので石の配置はここに決めます。
上の例のようにペンダントトップに対してバチカン部分の装飾編みをを黄金比にしてみたり、パーツ同士を黄金比で製作しておいて後から組み合わせるという方法もできます。
マクラメ黄金比ポイントを出す計算方法
ペンダント全体÷1.618=装飾a
装飾a (大きな方の装飾)の値が出ます。それと同時に装飾bに切り替える境界線がわかりますのでそこから装飾の編み方を切り替えたり、石を配置したりするとデザインにメリハリが出てきますね。