結び目と意図の埋め込み

古来より様々な用途で結び目が使われてきました。結び目には一体どんな力が宿っているのでしょう?

今日はオラクルノットの初級編で学ぶ”結び目の魔法”についてさらに深掘りして解説していきたいと思います。

結び目は、目で見て実際に触れることができる物質世界と目では捉えられないエネルギーの世界、この二つの次元をつなぎ合わせる架け橋だと思っています。

簡単に説明すると、目には見えない意図や想い、願いなどのエネルギーをそこにとどめる。という役目があるように感じています。

結び目だけではなくて紐を編む、または絵画や造形物などすべての芸術作品において製作して物質で表現する。ということが、エネルギーをそこにとどめた状態で、エネルギーを物質で表現した状態であると考えられないでしょうか?

神社にあるしめ縄は結界を作るという意図で製作されていますし、お札やお守りも守護するという意図で製作されていますよね。

それではこの見えないエネルギーとはなんなのか?ということになります。

これは感情、情報、記憶、思考、意図、願いにあたります。これらが含まれたアファメーションやイメージもエネルギーの一つに含まれます。

カード製作は、それぞれのエネルギーに意識を向けそれを方向性を持って稼働させる。という作業です。

オラクルノット講座の初級編では初めにカードを製作していきますが、
この目的は製作しながら、カードに見えないエネルギーをとどめていく作業でもあります。


カードの製作の際に、「意図の埋め込み」という、赤い糸を結び止め印をつけていく。という工程があります。

「自分のエネルギーのバランスを理解し、整え、それによって現実を動かしていく」

エネルギーは先ほど説明した通り見えない世界の感情、情報、記憶、思考、意図願いにあたります。

「自分のエネルギーのバランスを整える」ということはより高い視点から観察し、日々の生活の中で、自分のはなつエネルギーに振り回されるのではなく、自分のエネルギーを管理していくというポジションを取るということ。

様々な特徴を持ったエネルギーをうまく扱う側になるということ。

そしてそれらの個々のエネルギーに目的を与えます。

どうやるかというと

「あなたの意図をエネルギーに結び止めましょう」

というわけです。

意図とは目的を持った「 意思、願い、アファメーション、イメージ」

意図はエネルギーにはじめの原動力となる動き、方向を与えます。


シンボルを編んでいくことが、エネルギーに意識を向けることだとすると、赤い紐の結び目の部分がちょうどスイッチの部分にあたります。

スイッチを入れたら編み目が意図を持って動きだすというイメージでも良いです。

それによってあなたの中で自由勝手に動いていたエネルギーが目的の方向を持って稼働を開始します。


この部分をもう少し詳しく説明していきます。

もし、自分がハイヤーセルフならば、今現在の自分にどのような学び(エネルギーを稼働させセットしたいか。)を考えて見ます。

わかりにくかったら、母と娘の関係に置き換えて考えて見ても良いでしょう。


では契約の印のカードについて説明します。

契約の印のカードはまさに意図を象徴しています。そして3つの結び目に一つの焼きどめというシンボルです。


この焼きどめは火のエネルギーの象徴。
例えば「火」陰陽の性質があるこのパワフルなエネルギーの使い方は使い方を間違えたら大変なことになりますし、効果的な使い方をしたら、現実的には料理したり、暖をとったりなどものすごいパワーを巡らせることができますよね。


このエネルギーを母親ならば、娘に安全に使いこなせるようになるまでしっかり見守っていきたいですよね。


その愛のある気持ち、「エネルギーの使い方に気おつけてね。」という母親の視点。安全にコントロールして使えるようになるまで見守っている。という意図の部分が結び止めた紐の結び目の部分にあたるのです。

例えばこのカード、これは柔軟性やゼロポイントを意味するエネルギーシンボルです。

ここにアファメーションを結び止めるとするとこんな感じになります。

「私は自分の中にある柔軟性のエネルギーを稼働させ上手く使いこなせるようになるまで見守っていきます」


紐を結び止めます。

ここまでカード製作の際の意図の埋め込みについて説明しました。結び目の役目はエネルギーに意識を向けて稼働させる。そして使い方を見守っていく。という役目でした。

ここまでが意図の埋め込み作業です。ここからはそのエネルギーを維持していく方法です。

カードで観察するエネルギーバランス

そこでこれらのカードを使って自分のエネルギーを調整するために観察していきます。

目の前に現れたものは自分のエネルギーの反映ですから、今何が起きているか観察して見てください。

体験している現実とリンクすることはありますか?

エネルギーは流れですからカードでいうとそれぞれがとクルクルと回転している状態であると考えてください。

これは私たちが呼吸するようにエネルギーも陰陽クルクルと回転して上向きになったり下向きになったりするのは普通のことです。

なので時々バランスを崩したりもします。

カードを観察して、自分のエネルギーを調整しエネルギーを設計図に現実を創造し続けていきます。

自分を取り巻くエネルギーのバランスに気づくというのは自分を客観的に理解するということです。

カードを上から眺めることによってこういう状態を作っていきましょう。

感情的に入り込んでいない状態。

もしくは自分が信じている事柄や概念に入り込んでいない状態。

気づきというのは今いる場所から、一つ高い視点で自分を見てわかった時に訪れます。

この気づきによって現実が変わっていきます。

「あっ!そうだったんだ!こうしよう!」

そして行動が産まれます。

見えない世界から気づきによってアプローチして現実を変えていく作業、これを私は「魔法」と呼んでいます。

見える世界から行動によってアプローチして現実を変えていくことを「対策」といいますね。

意図を持った魔法を使い、行動を伴う対策をどちらもバランスよく使っていけるようになると良いですよね。

→オラクルノット講座

講座では立体的なカードを製作して体験していきますが、市販のオラクルノットカードはそれら45パターンを平面化したものです。

このカードはリーディングする上で使用していくことができます。自分がどうしたいのか、どうなりたいのか?またそれをエネルギー的な視点で理解していくのに役立ちます。

→オラクルノットカード

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ABOUTこの記事をかいた人

マクラメによる作品を長年製作してきました。開催したワークショップや作品の制作中に得た気づきなどをオラクルノット(Oracle knot)にまとめました。